パプン街道のガソリンスタンド

旅情を誘う食堂付きのガススタ。

(ミャンマーカレン州パアン)

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パプン街道は、AH1号線のワボドゥ村から分岐して、カレン州中北部の中核となる町パプンへと通じる道路だ。JICAが建設機材を援助し現在工事が進んでいる。

ここ、ワボドゥ村付近は早期に着工した部分で他の区間よりも施工状況が良いと言われているが、見たところ簡易舗装のような感じだ。それでも道幅は広く、幹線のAH1号線と同等かそれ以上の出来だといえる。

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この道路が開通すればこれまで不便だったカレン州中北部へのアクセスが格段によくなり、交通量も増えるだろう。それを見込んで新しいガソリンスタンドが出来ていた。

敷地は未舗装でほこりっぽく、出来立てだというのにRoute66あたりのひなびたガソリンスタンドの風情がある。

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これまでドラム缶やペットボトルでガソリンを小売りする小さなスタンドは紹介してきたが、ちゃんとしたガソリンスタンドも一箇所くらいは紹介してもいいだろう。

ちなみに、ガソリンスタンドはミャンマーでは準軍事施設なのかしらないが、基本的に撮影禁止なので注意したい。ここはカレン族の国旗も揚がっていて中央政府とは一線を画している感じだし、店員もフレンドリーだったので自由に撮影したが。

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近年までパアン郡区には数軒しかちゃんとしたガソリンスタンドはなかったのだが、最近どんどん新しい設備のスタンドが建ち始めている。いずれこうした風景が普通になり、あの便利なペットボトルによるガソリン販売は禁止されるのかもしれない。

このガソリンスタンドのすごいところは、コンビニと食堂が併設されているところだ。ガソリンスタンドというより、ドライブインといったほがいいのかもしれない。

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コンビニはなかなかの品揃え。アイスクリームやカップラーメンなどが売られている。この村で一番都会的な商品が手に入る場所だろう。値段もそれなりにするが。

もっともまだパプン街道はあまり交通量もなく、ほとんど客は入っていない状況だ。これで大丈夫なのかと心配になる。

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併設の食堂。

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ここ、客が入ったことがあるんだろうか・・・。

壁に貼られているおいしそうな料理の写真は、ミャンマーではほとんどがイメージ写真であって、その料理が注文できるというわけではない。

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私は例によってサトウキビジュースを注文した。炎天下でもこれさえ飲み続けていれば体力をキープできる。

客がほとんどいないのに、店員(?)の女の子は4~5人もいる。

村にしてはおしゃれなお店ができたから、ここで働きたいと必要以上に集まってきているだけで、給料は全員分出ていないのではないか。

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それでも、ほとんど雇用が存在しない村で、若い女の子が接客を覚えられる場所ができたのはいいことだろう。

(2016年12月25日訪問)

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