コッパンヤ僧院の裏門を出てそのまま進むと、丘へ登る石段が見えてきた。
逆さ懸魚型の山門とその脇に層塔屋根の
石段の高さは大したことないので労せず登れそうだが、衛星写真をみると山上まで道があるのでオートバイで登ることにする。
山門脇の四阿。
当サイトではこうした簡素な建物を茶堂と呼ぶことがあるが、ここは四阿としておきたい。
茶堂とは、
- 三差路、村の境界などの特別な場所にある。
- 中に祭壇がありナッ神等が祀られている。
という条件を備えたものを呼ぶことにしているからだ。
オートバイで山上まで登った。
このように山上がどうなっているか見えない長い階段では、履物を脱がずに登るのがよいだろう。もっとも屋根がない場合は熱くて歩けないが。
山上の風景。パゴダとパゴダ拝殿がある程度で、ほかに目立った要素はない。
好きだなあ、こういう寂しいパゴダ。
洞窟があったり、大仏があったり、地獄極楽巡りがあったりするわかりやすい寺よりも、こういうひと気のない、寂れきったパゴダがいちばん自分の好みにあっている気がする。
寺の中核伽藍である、パゴダとパゴダ拝殿。
パゴダ拝殿は吹き放ちの簡素なものだが、床はきれいなタイル張りでその機能を十分に果たしている。
清掃もよく行き届いていてマットもあるので、跪拝するにも困らない。
パゴダはシンプルで背の高いデザイン。基礎も高くしてあるのは、遠くからも見えやすくするためだろう。
風鐸の部分にペットボトルが吊り下がっているのは電灯の笠だ。おそらく夜になると電気が灯るのではないか。
木陰に小さな僧房がある。
この寺を管理している僧が住んでいる建物だ。
こういう質素な感じも好きだ。
水飲み場。
井戸と東司。
これらがこの寺の要素のすべてだ。とてもシンプルなパゴダなのである。
東司のところから北西の方向を眺めると、丘陵の上にパゴダが建っている場所が見えた。
よし、次はあの寺を目指そう。
(2016年12月30日訪問)