次はあの山を目指そう。山の名前はたぶんタウンンジー山。
ただし山全体はとても大きく、登山路なども見当たらない。目指すのは山麓にわずかにみえるパゴダだ。
パプン街道から、山へ向かう枝道を発見。
看板には「パラゥン山まで7マイル」とある。行こうとしている山麓まではせいぜい1～2kmなので、パラゥン山というのは別の山なのだろう。
枝道は路盤のない悪路ですごくほこりっぽい。いつかパラゥン山という場所へ行くこともあるかもしれないが、こんな道を7マイルも走るのは相当な覚悟が必要だ。
山すそに、岬のような小さな峰がありそこにパゴダがわずかに見える。
ふもとまで到達。
パゴダの山門があった。
扁額には「タウンジー・ソーン・スッドンピェ・ゼディド」とある。「
山上へは石段が続いている。
きょうは一日寺巡りだったので少し疲れが出ているが、これが最後と思い、がんばって登ることにする。
石段はあいかわらずキツイ。
途中には緑色の民族衣装を着せた像があった。神像じゃなくて信徒の像っぽい。きょうはこうした像を何度か見たな。
途中でセメントをこねて何かを作っていた。
仏龕のようなものを型抜きしている。
こういう装飾はそれぞれのお寺で自作していたんだ。
急な石段が続く。
一歩一歩、カラダを持ち上げるように登っていかなくてはならない。
どうやらゴールが見えてきたようだ。
山頂部分には僧侶の住居があった。
パゴダにはシュロの葉の屋根がかけられていた。こういうパゴダはあまり見かけない。
パゴダのまわりのタタキの部分に屋根があるので、タイルが焼けることがない。ミャンマー人は日本人よりは足の裏が強いが、だからといって焼けたコンクリの上でも平気というわけではないのだ。
このパゴダからはさっき登ったタウンチャウ山がよく見える。乾季に限るが、あぜ道を通って直接行き来できそう。
よくみるとパゴダからさらに先へ行く石段がある。
登ってみたが洞窟などはなく、小さなパゴダがある荒れ地があるだけだった。
岩場で見つけた陸貝の殻。
殻口のめくれが大きい。カレン州の山は多くが石灰岩質なので陸貝好きな人が見たらいろいろ楽しみもあるだろう。
この場所からはパゴダの屋根の上に出られる。
屋根の下からは見えないが、三体の仏陀がパゴダを見守っている。
パゴダの相輪部分が屋根から突き出て、西日を浴びて輝いていた。
（2016年12月30日訪問）
