向麻山の箱ブランコ

使徒マトリエルを思わせる不気味な箱ブラ。

(徳島県吉野川市鴨島町上浦)

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続いて、向麻山(こうのやま)公園へと向かった。八幡神社からは車で10分ほどのところにある低い丘陵で、その山腹に向麻山公園がある。

「向麻山公園」へ向かう途中、裏道を通っていたら「向麻山公園児童広場」という別の公園があった。広い意味での向麻山公園の一部なのだろうが、ちょっと距離が離れてるためか人っ子一人いないさびれた公園だ。

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大した目立つ遊具もなさそうなので通り過ぎようとしたら、片隅に箱ブランコを発見!

同形の遊具の事故で裁判が起こされ、2000年ごろから起きた遊具狩りで、全国の公園から撤去された禁断の遊具である。

この遊具の危険なポイントは、ブランコの底面と地面の間に挟まれることであり、この例のように充分なクリアランスがあれば事故は起きにくい。

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しかしメディア報道が過熱し、おそらく正義に駆られた住民や町内会などが訴えた結果、わずかな期間で日本中の公園から一斉に姿を消したのだ。その中にはこの遊具のように、危険性が少ない箱ブランコも多くあっただろうと思われる。

ゴンドラ部分には目の意匠があり、その4本足の外観とあいまって、アニメ『エヴァンゲリオン』の第9使徒マトリエルを彷彿とさせる不気味な雰囲気だ。

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この箱ブランコの特徴は、梁にエアサスみたいなパーツが取り付けられていることだ。ほかではあまり見たことがない。箱ブランコを過剰に漕いだときに蝶番部分が壊れるのを回避しようという狙いか。

動画①動画②

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広場にあった滑り台。滑り台保存館の分類#167タイプである。

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滑降部のところにあるアーチが、階段を登ったところにもあるのが#167の特徴だ。

当サイトではこうしたアーチをもつ「アーチデッキ」型と呼ぼうと思う。

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コーションプレートを見ると、平成9年(1997)に作られたもので、メーカーは長岡市のサトミ産業であった。

(2003年08月24日訪問)

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ムック – 2022/7/25
standards (編集)
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