守口市大久保町。大阪郊外の新興住宅地と、江戸時代くらいまで遡りそうな家が混ざり合った不思議な地帯だ。狭い路地や川で行き止まりの道などが多く、車で走り回るのには向いていない。
大久保公園はそんな地域にあって、古民家を展示している市の資料館の北側に隣接しているため、資料館の駐車場に車を置くことができるのが救いになる。
タコは滑り台保存館#171型の小ダコ。当サイトでは椎宮神社の小ダコと同じタイプだ。前田環境美術社の「タコの山C」という遊具である。
口の太さなどは#117に近いが、心なしか横幅が広いように思える。椎宮神社のタコに比べると肉厚な印象を受ける。
タコの脚に相当する部分がふっくらとして、あまり脚らしく見えない点は椎宮神社のタコとも近いかもしれない
時間は午後1時くらいだが公園で遊んでいる子供はいなかった。
口はかなりの角度で右に曲がっている。
それにしてもこのタコのペイントはどうしてこんなに汚いのだろう。何度も塗り直されているようだが、いずれもぼろぼろにはげ落ちて、かさぶたのようになって全身を覆っている。
使っている塗料を間違えているのではないか。
ただでさえ汚らしいのに、そこに緑色の蛍光スプレーで無意味な落書きをするセンスは最悪。なんだか触ると病気にでもなりそう。
登坂部のイボイボはかなり数が多く、さらに左右に意味不明のカスガイがある。ま、面白いからいいけど。
登坂部はもともと滑降部と同様の人研ぎ仕上げになっていたようだ。
後ろから見たところ。
後ろ側には3レーンの滑降部がある。前側が2レーンだから合計5レーンということになる。小さなタコだが滑りは充実している。
このタコの最大の特徴は、後頭部に窓があることだろう。しかも鉄格子がはめられたおどろおどろしい窓だ。
牢屋ごっこ(どんな遊びだ?)とかに使えそう。
内部の様子。椎宮神社の小ダコに見られた滑降部間のデッドスペースはこのタコにはなかった。
このタコはもう撤去されて、跡地にはユニット式の複合遊具が作られたようだ。
(2003年12月30日訪問)