スポーツランドのローラー台

座布団の貸し出しがあるローラー台。

(徳島県阿南市羽ノ浦町宮倉沢田)

写真

ここまで紹介してきた羽ノ浦の滑り台は、ほとんどが滑り台マニア向けの物件だった。ひとつくらいは、他の町からファミリーで遊びに来れるような滑り台を紹介しておこう。それは健康スポーツランドだ。

場所は国道からも引っ込んでいるし、滑り台のある場所は山の裏側に隠れて見えないので気付きにくい場所にあるのだが、立派なローラー滑り台がある。

写真

公園の入口には徳島国体のシンボル「すだちくん」の巨大なオブジェがある。

ゆるキャラという言葉をみうらじゅんが考案したのが2000年ごろで、メジャー媒体に登場するのは2003年ごろとされている。この公園を取材した2004年ごろ、すだちくんはブーム黎明期に名前が挙がるゆるキャラのひとつだった。

写真

滑り台は丘の斜面を利用して作られている。

丘に登ると、頂上には魚をデザインした風見鶏がある。

写真

丘の上から滑り台を見下ろしたところ。

テニスコート、パターゴルフのコースが見える。

写真

滑り台の延長は約100mほど。

ローラーはジュラルミン製の細いタイプ。

写真

途中にはカーブが多いのが残念。個人的に、カーブは滑りが楽しめないマイナス要素だと思っているので。

この滑り台のようにカーブがきついと、カーブ部分の内輪差(?)によって着衣がよじれて巻き込まれ、手で漕がないと止まってしまう。

写真

唯一、滑りが楽しめそうなのは最後の直線部分だ。

写真

この公園で特筆すべきことはローラー滑り台専用の座布団(無料)を貸し出していることだ。降りてきてから気付いたので使わなかったが、こういう配慮はうれしい。

ただ、ローラー滑り台の最大の難点は衝撃ではなくて、木綿製の座布団だとズボンがよじれるかわりに座布団がよじれるだけであまり効果がなさそうだがどうなのだろう。

(2004年03月14日訪問)

ニッポン獅子舞紀行

単行本 – 2024/7/25
稲村 行真 (著)
北海道から沖縄まで500カ所以上に足を運び、取材してきたなかから厳選した獅子舞を歴史や風習、そして担い手の思いとともに紹介する。

amazon.co.jp