きょうは降ったり止んだりの天候だったが、いよいよ本降りになってきた。しかも夕方。どうにも公園巡りには向かない状況だ。
それでもしぶとく屋島エリアにやってきた。屋島とは源平合戦で平氏が劣勢になった「屋島の戦い」の舞台である。この屋島を中心としたエリアは観光地で見どころもたくさんある。観光スポット巡りにはみっちり2日は必要だろう。
だがその中で私にとって特に思い出深い場所は観光名所でもグルメスポットでもなく、屋島第一健康ランドである。週末など次の日が休みのときに会社帰りによく訪れたものだ。なにしろ24時間営業なので、残業でちょっとくらい遅くなってから出向いても問題ない。レストラン、仮眠室、露天風呂、薬湯、サウナのほかにプールがある。
仕事でイライラがたまったときなどは、そのまま帰宅してもどうせ寝つけない。そんなときはサウナと水風呂を往復して頭の中を真っ白にしたり、プールでとことん泳いで疲れはてて寝るというのが私にとっては精神安定剤だった。自宅からちょっと離れた屋島では誰に会うこともないし、しかも深夜はプールも空いていてほとんど独占状態なのである。地元のスパよりもくつろげる場所であり、なじみ深い場所となったのだった。
亥浜公園は、その屋島健康ランドへ行く道すがらにある小さな公園だ。
公園には滑り台はなく、ブランコとリングトンネルがあるだけ。
リングトンネルは鳥の羽ばたく姿を模したような優美なデザインだった。今後これを「カモメ型リングトンネル」と呼ぼうかと思う。
だが私はどうもリングトンネルの遊び方がよくわからない。子どものころも、これで遊んだという記憶がほとんどないのだ。足を踏み外さないように、そろりそろりと中を移動する以外に遊び方があるのだろうか。
雨もひどくて写真もあまり撮らなかった公園なので紹介すべきか迷ったが、もう一度調査に行くことはできそうにないので、中途半端だが掲載してしまおうと思う。
(2004年10月31日訪問)