漢陽寺の潮音洞から引かれた用水は、鹿野町の中心部を潤している。
その用水に沿って、漢陽寺から町役場までの約500mほどが遊歩道になっていて、清流通りと呼ばれている。
その途中に水車小屋があった。確かに水車が架けられそうな水量の用水だが、規模や立地などからみて、本来あった水車小屋ではなく、観光のために建てたものだろう。
内部は搗き臼×2、挽き臼×1。
粉を自動的に移動する木製のベルトコンベアもあるフル装備の水車小屋だ。
実際に精米や製粉に使えるだろう。
水は山の斜面から高い樋で導水し、水輪には上掛けにしている。
水が豊かな立地なので下掛けの水車を作ってほしかった気もする。下掛けの水車って、意外に少ないんだよな。
だが観光用としては良い物件だと思う。常に水輪に水がかけられているのも好感が持てる。
(2003年09月04日訪問)