龍雲寺

境内の奥のほうに仏殿がある。

(山口県周南市鹿野上)

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二所山田神社の隣にある寺、龍雲寺。

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山門は四脚門。

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山門を入ってすぐ右側に鐘堂。

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山門を入ると参道はV字に分かれている。

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V字の右のルートには庫裏と客殿。

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戸が開いていて、内部が見えていた。

当サイトではこんな感じの伽藍を「客殿」と呼んでいる。

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V字の左のルートには本堂がある。

正面が濡れ縁になっている。禅宗らしからぬ本堂だ。

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左ルートは本堂の前で折れ曲がって、続いている。

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その先には仏殿があった。

ん?

ということは、先ほど「本堂」と思った建物は「法堂(はっとう)」でいいのかもしれない。

「法堂」とは禅寺で説法を行なう専用の建物である。本尊を祀る「仏殿」と別々の建物になっている場合にいう。ひとつの建物で本尊も祀り、かつ、仏事も行なう型式が「本堂」だからだ。

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内部は文殊菩薩が祀られているようなので「文殊堂」と言ってもいい。「仏殿」は当サイト的には構造上の名前なので、「文殊堂の仏殿」みたいな言い方も出来る。

内部は床はなく四半敷きで本格的な。外観からも内部構造からも立派な重層仏殿といえる。

気になるのは、通常は仏殿は伽藍の中心なのだが、この寺では妙に隅のほうにある。これは先ほど訪れた漢陽寺の仏殿の位置と共通する。この地方の禅宗の独特の建て方なのか。

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境内には四国八十八ヶ所の八十四番という札所があった。

また裏山には西国三十三観音のミニ霊場があるようだった。

(2003年09月04日訪問)