松江市街へ戻ってきた。
松江市は宍道湖と中海を結ぶ大橋川で南北に分けられている。きのうは、大橋川の北側の地域(通称、
松江市街の南には、床几山という小さな丘陵があり、寺町を形成している。戦になった場合、南西から入ってくる敵軍に睨みを利かせるための最終防衛ラインといったところだろうか。
その南の寺町の寺のひとつ、
周囲は古い住宅街で、寺は路地の奥まったところにあったが、門前に駐車場がありひと安心。
山門の前にあった「殿堂再建供養塔」。
短い石段を登ると、山門の薬医門があった。
境内は少し高い場所にある。寺は丘陵の北斜面になるが、本堂や山門は当面している。
山門をくぐると、右側には十二支地蔵なるものがある。十二支の動物と小僧を組み合わせたユーモアのある石仏だ。
さらに右側に鎮守社が2柱ある。
その横には溶岩でできた祠。写真が暗くてよく見えないが如意輪観音だ。
山門の正面には本堂。千鳥破風向拝つき。
本堂の右側には庫裏。
庫裏の正面には鐘堂。
小泉八雲の手記にこの洞光寺は度々登場するらしい。彼が初めて松江に来た翌朝、この寺の鐘の音を聞いたと書いている。
本堂の左側には、禅堂のような建物があった。
これまで山口県でこんな「禅堂風」の建物はほぼ位牌堂だった経験があるので、これも位牌堂かなと思って中を覗いてみたら、本当の禅堂だった。ただし建物の半分くらいは位牌堂の機能も果たしていたが。
禅堂の前には仏足石堂。
駐車場には井戸があった。これもたぶん寺の管轄だろうと思う。
(2005年05月01日訪問)