サルウィン・パアン橋の西岸に渡った。
このあたりにもまだ入ったことがない僧院がいくつかある。きょうは時間も半端なのでここらの手ごろな僧院をみていくことにしよう。
AH1号線に面したところに寺の山門がある。このあたりはかつて両側に並木があり日陰が続く道路だったが、4車線に拡幅してすべての並木が伐採されていまは写真のとおり殺風景な場所に変わってしまった。
山門にはステンレスのパイプで寺の名が造形されている。
シュエシィコゥノィンエーパゴダ。
一応パゴダということになっているが、私の主観ではここは僧院要素が強いので、ページのタイトルは僧院としておく。
山門を入ると並木道が続く。
その先に金色のパゴダとゲートが見えてくる。
ゲートは半開きで、見た目的には観光客が参詣したくなる風情はゼロ。
でも、せっかく来たのだから入るけど。
ゲートはそのままパゴダ拝殿に接続している。
「パゴダ拝殿」は当サイトの造語で、パゴダの手前(または四方向)に密着して作られた礼拝のためのお堂のことである。
パゴダ拝殿の内部。
パゴダは基壇が高く、パゴダ部分の形状はバガンのシュエズィーゴォンパゴダをコンパクトにした感じ。
対になるタコンタイはオシドリ型。
パゴダの廻りにも仏像が並んでいる。
これは私がムチャリンダ仏と呼んでいるもの。龍神が釈迦の瞑想のために傘の代わりになったという故事を表現したもの。
手前に干してあるのはコショウの実。コショウはツル性の植物でカレン州では人家の庭などでときどき見かける。自生なのか栽培品種なのかはわからない。
これはあまり見かけないひざまずくゾウ。
葉のようなものを差し出している。これもきっと故事があるのだろう。
シンティワリ。釈迦の弟子の聖人。
シンウーパゴ。こちらも聖人。
こちらは名前不明のお坊さん。開山堂かな。
メガネ仏ですな。
パゴダの裏手には得度堂がある。
僧院で、修行僧を正式な僧として認める「得度」という儀式を行なうための専門の建物。これも当サイトの造語。
得度堂は閉鎖的な建物で、戸や窓が閉まっていて内部が見えないことが多いのだが、この僧院の得度堂は開放的だった。めずらしい。
もうひとつめずらしいことといえば、得度堂の廻りには通常は2列の結界石が並んでいるのだが、この得度堂は結界石が1列。
僧房。2階建てでおおきなヒサシが出ている。
中をのぞいてみると信徒と思われる人たちが食事中。
例によって食事を誘われたが、まだ次の寺へ行くつもりなので丁寧に辞退した。
この僧院の境内はサルウィン川に面している。
川岸まで出てみると船着き場があった。
奥のほうに、川の中洲タミンソー島が見える。
これできょうは3つの僧院を訪れた。僧院はそもそも観光で行ってもあまりときめかない場所なので、連続するとモチベーション的にきつい。もはや作業に近くなってきている。
(2019年02月25日訪問)