ソーダタウン洞窟寺の第二登山口を発見したあと、まだ山すその道は続いていた。
この道は進んだほうがいいような気がする・・・。
しばらく山を巻いていくと、お寺が見えてきた。
やっぱりね、あると思った。
山寺のある小山を外周する道があったら、巻かないとダメだね。これはもうミャンマーの寺参りの鉄則。
奇岩の上に細かくパゴダが並んでいるというけっこう面白そうな寺だ。
山道沿いにいくつもパゴダが並んでいる。
すごくやる気を感じる。
そして道路の行き止まりにはトンでもないブツが!!
奇岩の斜面に作られた仏陀のアパート、4階建て。
うひ~~~こりゃたまらない。
仏像は全部で100体くらいはあるだろうか。奇岩の上はテラスになっていてパゴダが立ち並び、ココの木の巨樹が景観を引き締めている。
まったく予期していなかったところでこんな奇抜な寺院を発見すると嬉しさもひとしお。
そしてどうも鍾乳洞もあるみたいだ。
入口に寺男がいたので名前を訊く。ドウダァイン寺院というのがモン語の名前で、チョッダウン寺院というのがミャンマー語の名前だというようなことを言われた。
奥のほうへ進んで行くと、そこにはまったく想像していなかったようなすごい光景が待っていた。
鍾乳洞の壁を小さな仏龕が覆い尽くしているのだ。びっしりと貼り付けられたそれは生物的ですらあり、荘厳さを通り越して、もはや「気持ち悪い」というレベルに達している。
パアン郊外の有名な仏教遺跡、コーゴン洞窟寺にも仏龕が貼り付けられているがそれを上回る密度だ。
こんな面白い寺が観光ガイドにも載らず、外国人にまったく知られないのはもったいない。どうなってるんだ、カレン州は。
仏龕だけではなく仏像の数も多い。
岩にめり込んだゾウ。モルタル打ちっぱなしで彩色されていない。資材の搬入用の仮設スロープがあるのでまだ未完成なのだろう。
洞窟の奥へ進んでみる。
寝釈迦があった。大きさ的には大仏のレベル。
さらに進むと無数の仏陀がならぶ雛壇。
この雛壇だけで100体以上の仏陀がいる。
洞窟の奥にパゴダ。洞窟は例によって山の裏側に貫通している。
その下には初転法輪仏。
狭い通路を抜け、洞窟の裏側に出られる。
短い階段があり、バルコニーのようなところへ登るようになっている。
洞窟は地表と同じくらいの標高だし、バルコニーも高くないので見晴らしは大した事はない。
説法印の仏陀。
ここにもたくさんの小さな仏陀がいる。二十八仏か。
布施聖髪仏。
いま名前つけた。
この印相は独特。日本の仏像ではちょっと考えられないリラックスした印相なのだけど、ミャンマーではすでに何ヶ所かで見ている。こういう印相があるのだ。
ぼちぼち命名しようかと思っているのだけど、コレダという名前がまだ思い付かない。
このバルコニーは洞窟を通り抜けないと来ることができない場所。
わかってますね、ミャンマーの宮大工。
再び洞窟を通って戻る。
洞窟入口のあたりに階段があるので行ってみよう。
さっきの仏陀のアパートの上に出ることができるようだ。
う~ん、iPhone のカメラじゃ引きが足らなくて、とっても写真が撮りづらい。
もう一度コンパクトデジカメが起動できないか一通り試したが、相変わらずうんともすんともいわない。せっかく面白い寺を発見したのに残念なことになってしまった。
(2019年03月27日訪問)