
以前にダターウー僧院という僧院を見に来た場所。あのときはこのY字路を左に入って僧院を目指した。
洞窟があるのではとにらんでいた僧院だったのだが、修行僧に訊いた限りでは寺には洞窟はなかった。

だが後になって、山の反対側を巻いておくべきでは、と考えるようになった。一度も通ったことがない道だからだ。

そういうわけで、いま白矢印のところに来ている。

とりあえず、ここまでのところ山に取り付く道もないので洞窟はありそうにない。

小さなパゴダがあったので参詣していくことにした。

本当に小さなパゴダだ。

敷地は塀に囲まれていたが、門が閉まっているわけでもないので中に入ってみた。

お坊さんが籠れるような建物があるが無人だった。

お坊さんが説法をしたり、参拝客を接待するような吹きさらしの部屋もあり、食器も置かれている。
お坊さんはどこへ行ってしまったのだろう。

パゴダ。基壇の白い部分は八角形で、それぞれの面に仏像があるので、八曜日の守り本尊なのだろう。守り本尊には眷族の動物が割り当てられていて、通常は動物を元に自分がどこで礼拝すればいいのかわかるのだが、ここには動物がいない。
そのようなときは方位で判断できる。曜日ごとに守り本尊がセッティングされる方位が決まっているからだ。私の守り本尊、牙のないゾウは北西。

パゴダと対になるタコンタイはちょっと太め。

境内の隅に小さな小屋があった。
位置的には得度堂か?
ということは実はここは村の小さな僧院で、ここでも修行僧を受け入れているのだろうか。

もしかしてこれは東司か。小さなパゴダにしてはトイレの数が多過ぎない?

で、肝心の洞窟はあったのかというと、可能性の高いポイントの入口に地元の人たちがいたので訊ねたところ、「ない」との返事。
「ない」と言われたのにその道を進むのもどうかと思うし、日も暮れてきたのであきらめることにした。
一応山裾を丁寧に見ながら移動したが、たぶん大きな洞窟はないと思う。
(2019年02月25日訪問)