ミャンマーの朝食で現地人がよく食べているのが揚げパンの類。ところがなぜか、これまで利用した外国人向けのホテルの朝食ではそれが出たことがない。ホテルの朝食はタミンジョー(炒飯)、モヒンガー(米麺)、中華粥などが多く、パンといえば食パンにバターやジャムが用意されていたりする。
そんなホテルの朝食ではなく、ミャンマースタイルの朝食を食べようと思ったら喫茶店に行くしかないのだが、中々お店が見つけにくい。
メニューはパンだけでなく麺類も豊富。
御当地のレストランや喫茶店ではこうしたビニールシートに食材や料理を印刷したものが貼られているのが一般的。ただ、あまりにも美麗な料理が写っているときは「イメージ映像」で実際には注文できないこともあるのだが、このメニューは実際に注文できそう。ミャンマー語は読めなくても写真を指さして注文すればいいだろう。
私のお目当てはこの揚げパン「イジャクイ」。
見た目はチェロキーみたいだが、ふわっとしていて柔らかく、味はない。
これを甘いミルクティーに浸して食べるのだ。
お店の利用の仕方だが、まず座席について飲み物を頼もう。お店に冷蔵庫があれば勝手に開けてコーラやファンタなどを選んでもよいが、きょうは朝食らしくコーヒーか紅茶を選ぼうと思う。
このとき、日本の喫茶店だとブレンドとかアメリカン、というような頼み方をするが、こちらではインスタントコーヒーのブランドを言う。わからないときは聞けば、何があるかこんなふうに見せてくれる。ブレてしまって字が見えないが手前の「PREMIER COFEEMIX」がいまはオススメ。ちなみにすべて砂糖入りの甘いコーヒーだ。
紅茶の場合は「Royal Myanmar Teamix」というブランド一択。
テーブルに運ばれてきたロイヤルミャンマーティーと揚げパンたち。私が注文したのは細長いイジャクイだが、他の種類も問答無用で置かれる。食べた分だけ会計されるので、テーブルに置かれても無視すればよい。
ちなみに、左からペーカチョ(小豆入りのビスケット)、コーピャンチョ(野菜の揚げ春巻)、イジャグィ(揚げパン)、サムサ(三角のポテトパイ)、すべてひとつ200~300チャット(約20円前後)。インスタントコーヒーは300~400チャット(約30円前後)。
ナンジトゥ(米麺)。冬瓜スープつきで1,000チャット(約80円)。
会計は後払い。「シンメ」というのがミャンマー語の「会計して」の意味。
(2019年03月05日訪問)