タダナレキダ僧院を過ぎると道路は起伏がなくなり、少しはましになってきた。
最悪の悪路は越えたのだ。
でもこの十字路から少し南に僧院が見えた。
それに、なんだかディスコミュージックみたいのが大音量で流れてきていて、何かイベントでもやっていそう。気になるのであの僧院まで行ってみるか。
僧院の山門まで来てみた。
ディスコサウンドの出所は、僧院の近くの人家で結婚式が行われていたのだった。
山門の横には、パゴダのポスターがある。
どうやらパゴダの落慶法要のポスターらしい。
၂၃.၁.၂၀၁၉ (2019年1月23日)みたいに書かれているので、もう終わっているのか。それにしてはポスターが真新しい。
とりあえず入ってみよう。
山門をくぐるとすぐ右側に金色のパゴダがあるが、これはさっき十字路から見えたパゴダとも違うし、山門のポスターのパゴダとも違う。
ポスターのパゴダは境内のもっと奥のほうにあるのだ。
パゴダと対になるタコンタイには、帝釈天が乗っている。
比較的珍しいタイプではないかと思う。
パゴダの隣りには講堂、兼、食堂と思われる建物。
回廊でつながった左側には僧房がある。
建物の外側に階段があり二階へ行く型式は、私がモン様式と考えている僧房の様式。
僧房の横には東司と水垢離場。
境内の奥へ進むと白亜の新築パゴダがあった。
周囲にはテントがあるが、式典を行った後なのか、それとも、これから行うのかはハッキリしない。
パゴダのてっぺんに取付けられるはずの九輪みたいなパーツがまだ置かれたままなのだ。
手前のゴンドラみたいなものは、パゴダに寄付するお金を運ぶロープウエイのゴンドラである。
あそこに九輪を取付けるのだろう。
どうやらパゴダを新築したのではなく、ペンキの塗り直しと、九輪の新調をしたみたいだった。式典は新たな九輪の寄進のためのものだったのだろう。
何はともあれ、パゴダは新築のようにピカピカで金色に輝いていた。
パゴダの横には得度堂と思われる建物があった。
まあ全体的にごく普通の僧院で、観光で入るような寺ではない。これまで私もそういう地味な僧院はほとんどスルーしてきたのだが、ここに来てやたら参詣するようになってきている気がする。
(2019年03月10日訪問)