続いてチャウタロン西山へ。
東山にくらべて男性的な山容だ。
山頂は双耳峰になっていて、2014年にはその両方の山頂に立った。
山のふもとに見える僧院は以前に紹介済み。そして「ここで見るべきものはすべて見た」と思っていたのだ。それが大きな間違いだったということがこれから判明していくのである。
前回のとき「食堂だろうか」と紹介した付近。あのときは建物の写真を撮ることしか出来ていなかった。
いまだと「あれ? 奥にまだ道がある! 行かねば!」となる。
オートバイで森の中を100mくらい進むと、別のお寺に着いた。
お寺の名前か。
めずらしいミャンマー語の縦書き。
仏殿にはコブラ光背の仏陀。
2頭のコブラが左右から仏陀を覆っている。これもムチャリンダ仏の一種なんだろうか。
そして、、、、
その向かいには、山へ登る立派な回廊が!これは間違いなくあるね、洞窟。
しかも、なんとなく扁額が読める気がするよ! 「
さっそく行ってみよう。
踊り場なしの急な石段なので、けっこう疲れる。
でもちゃんと休憩用ベンチが作られているのがミャンマーのお寺の石段なのだ。どうして日本のお寺にはこういう配慮がないんだろう。
最上部が見えてきた。
右側にはトラや天部の神の像。
左側にはナッ神の祠と思われるものに、
3匹のナーガ。
洞窟のは下る方向に開口していた。
ここからは履物をぬいでいくべきだろう。
石段を織りていく。
内部はむわっとしていて、さっきの階段で汗をかいたので、シャツはじっとりとして乾かない。
内部は10畳ほどのホールで、仏殿になっていた。
釈迦の前には
小さな支洞にも仏像が納められていた。
1番深い支洞もせいぜい10mくらいで行き止まり。
鍾乳洞としてはこぢんまりとした洞窟だったが、入口から石段で下るというレイアウトが楽しかった。
洞窟から下りて、僧房を覗いてみた。
なんと僧房の中にパゴダが。これはあまり見たことがないパターンだ。
僧房の中には一人のお坊さんが住んでいて、生活感があありすぎて撮影する角度が限られててしまう。
お坊さんの座布団で仔猫が昼寝していた。
お坊さんに聞いたら、山を一周できるそうだ。引き続き、山を巻いていこう。
2014年に来たときはムドンはとても遠いところに感じ、二度と来ることもないだろうという気持ちだった。
確かにいまでもちょっと遠い場所だが、「あの山の裏側行ってなかったな、念のため確かめておくか」というくらいの動機で来られるようになり、そのくらいの粒度でお寺巡りをする土地になった。
2019年のいま、私の目には2014年とはまるで違うものが見えている。
(2019年07月18日訪問)