ティリ市場裏の竹細工店

竹の容器を扱っている日用品店。

(ミャンマーカレン州パアン)

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パアン市の行政エリア近くにティリ市場というマーケットがある。地元民の食材や日用品などを扱う冴えない市場なので、あまり利用したことはないのだが、その市場の外周に竹細工店があるので紹介しておこう。

竹の工芸品を扱っているのではなく、あくまでも、日常の仕事で使うためのもの。日本で言えばホームセンターで買うような道具が売られている。

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この上部に穴の空いたドーム状のものは、ニワトリや七面鳥をいれておくカゴ。これを鳥にかぶせておくと逃げない。

後にある竹かごは日本でもちょっと前まで使っていたのと似ている。ゴミ箱に使ったり、落ち葉をかき集めたり、作物の収穫などいろいろ使える。

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手前に置いてある竹ひごは、結束用の竹ひご。日本だったら、針金か結束バンドで固定するようなちょっとした作業に竹ひごを使うのだ。

その後ろにある浅い竹かごは、土や小石などの運搬に使う。道路の舗装工事現場などでよく見かける。日本だと手箕(てみ)を使うような場面で使っている。

日本では小規模な土や小石の運搬はネコ車を使うが、カレン州ではほとんどネコを見かけない。ごく稀に売っているのをみると日本のホームセンターで買うより高価で、あれじゃ売れないだろう。

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竹で出来たマット。

昼寝のときに敷くと涼しくて気持ちがいい。

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竹のホウキと、平籠(ひらかご)

いま日本で梅干し用に売ってる平籠はきっとベトナムあたりで作られたものだと思うが、そのうちミャンマー製に変わっていくかもしれない。

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かなり雑な造りの目籠(めかご)

これ何に使うんだろう。ちょっと想像が付かない。もしかしたら魔除けの飾りか?

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奥に見える帽子は、竹の皮で作られている。

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素焼きの壺、シィンオー。なぜか売られていた。

中に入れた水が少しずつ染み出て気化するので、水の温度が上がらないという。ミャンマーでは道ばたに、タッイェオーという小さな祠みたいなものに壺が置かれている場合、それは喜捨なので、中の水は自由に飲んでかまわない。ただし日本人にはお勧めしない。

一度買って帰りたいと思っているが、日本まで割らずに持って買える自信がない。

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編み笠とウチワ。

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ウチワを買った。

お寺巡りやお祭りに行くときなどに使うつもり。

(2019年11月10日訪問)

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