バダミャー洞窟寺のお坊さんに確認した限りでは、この付近には探しているザバー洞窟はなさそう。
でも左手の道にわずかにワダチの跡もあるので、山を右回りに巻いてみることにした。
ちょっと進むと、岩の上に金色のパゴダが見えた。でもなんか形がヘン。平べったいのだ。
パゴダを過ぎると道は狭くなって走りにくくなったものの、まだ続いている。
小さな水没洞窟があった。
地下水位が高いので、中は水浸し。
たぶん奥はあまり深くないだろう。川の流れで浸食された洞窟じゃないかと思う。
しばらく進むとオーバーハングの岩の上にまたも薄いパゴダがあった。カエルのような形に見えなくもないので「カエル岩」と呼ぶことにする。
覆鉢部分に細かい模様がびっしり並んでいるところは、バダミャー洞窟寺のセンスと共通するが、平面的というところが決定的に違っている。しがたって、このパゴダはバダミャー洞窟寺附属ではなく、別の寺院であろうと思う。
このカエル岩の下には胎内潜りのようなものがある。
入口は狭い。
この斜めの通路を通り抜けると、、、
瞑想所のような空間に出て、、、
裏側に抜けることができる。
カエル岩の上には小さな庵が見えた。
登ってみるか。
とはいっても、ちゃんとした通路があるわけじゃなく、グズグズの斜面。サンダル履きだとずり落ちてしまう。
勢いをつけて駆け上がる。
岩場には手製のハシゴが付けてある。
カエル岩の胴体の部分にも窪みがある。
中は部屋になっていた。電気が来ている。
このお寺の客間的な部屋なのじゃないかな。
カエル岩の上のパゴダをすぐ近くから見る。
そこから僧房までも、道があるようなないような・・・。
登りにくいなぁ・・・。
僧房は無人だった。どこかに出かけているのだろうか。
お寺の名前はわからなかった。
パゴダの後ろに見える小山は、ピーメドーヤ僧院という寺がある山で山頂まで登ったことがある。
こうして見ると小山の外周に道があるので、この山も巻いたほうがいいのかもしれない。ただ、いまいる場所からは途中に川があって近づくことができない。次の機会だな。
カエル岩からまたさらに山を巻いていく。
所々に平面パゴダがある。
比較的新しく造られた平面パゴダ。
このお寺はまだ建設中のようだ。
う~ん、薄い!
道路がだんだんとぬかるんできて、これ以上はオートバイに乗って走るのが無理というところに広場があり、洞窟があった。
内部には小さな仏像がいくつか飾られているが、まだ洞窟寺院化は始まったばかり。
洞窟の床は水が流れた跡があり、粘土が積もっている。
ということは貫通してる?
30mくらい入ったところで天井が低くなった。
その先もまだ続いているがパイプが組んであって簡単には入れそうにない。このパイプはなんだろう。排水でもしているのかな。
洞窟は少なくとも50mくらいは続いている。堆積物からして貫通しているのか、山の斜面に吸い込み穴があってそこから水が浸入するのかもしれない。
いずれここには洞窟寺院が誕生するのではないかという予感がする。
大きな洞窟の横に支洞のような小さな穴があった。
深さは20mくらいか。ここも中から水が流れ出ていた。
カエル岩からここまで山の外周を1kmほど走ったが、ここから先は山すそが水浸しで、ひと回りすることはできなかった。
続いて、山を反対方向に巻いてみよう。
(2019年11月10日訪問)