次に、バダミャー洞窟寺から右側の山すそを巻いてみる。
こちらの道は西麓にあたるが、道幅もあり路盤もしっかりしていて、四輪車が走った形跡がある。
500mほど進んだところにパゴダがあった。
パゴダの名前は「ဒါကာလွမ်းစေတီ(ダカールィン・ゼディ)」。「寂しい場所の仏塔」というような意味、不思議な名前だ。確かに村外れで寂しい場所なんだけど。
パゴダの横の崖には10mくらいのハシゴがかけられていて、どうやらハシゴの先には洞窟があるっぽい。
ハシゴの下には小さな池。
ここのようにパアン周辺の沖積平野にそびえる石灰岩丘陵の周囲は、水没時に浸食されてえぐれたり、海蝕洞窟みたいなものができやすい。
ハシゴを登ってみますかね。
サンダル履きで!
最後のほうはほぼ垂直になっているし、材質はALL竹製ということでしなってくるのがちょっと怖い。
三点支持で着実に登ろう。
なんとか登り切ったところ。けっこうな高度感がある。
実は手すりの最後のところで、竹に1cmくらいの穴があって知らずに握ったら、中にいたムカデだかサソリみたいな黒光りした生物に刺されて半泣きになっている場面。
中は狭い。
洞窟というよりちょっとした窪みといった程度。
V字形の穴で、左側がやや深くて、それでも5mくらいの深さしかない。
瞑想用の洞窟だな。
洞窟の奥は狭くなっていて、最深部の窪みに仏陀が祀られていた。
洞口方向を見たところ。
登り切るときよりも、下りで垂直のハシゴに足を踏み出すほうが怖いよね。
しかもムカデがどこから出てくるかわかったものじゃないし・・・。
(2019年11月10日訪問)