肥土山に石風呂があるというので、集落内を歩く。
石風呂とは地下室のような石室内で火を燃やしその余熱で入るサウナ風呂である。周防灘を中心として瀬戸内地方に色濃い文化だ。
だが、なかなか目的の石風呂が見つからない。
多聞寺から北へ150mほどいった人家の石垣に、やっとそれらしいものを見つけた。
看板は出てなけれど、たぶんこれで間違いないだろう。
それにしても不自然なところにあるな・・・。
右側の斜面はいまでこそコンクリで固められたスロープだが、かつては様子が違っていたのではないだろうか。
水路の脇にあるので、最初は横井戸かと思った。
内部は火を焚いたときの酸化で赤く焼けていた。広さは詰めれば4人くらいは入れそうだった。
・・・あんまりここに4人入りたくはないけど。
(2006年10月09日訪問)