県道28号線で苗羽の町を走ると、両側に醤油蔵が並んでいる場所があり、いやがうえにも目立つ。
丸金醤油という醤油工場だ。
工場に資料館が併設されていて、見学できるというので行ってみることにした。
当サイト的にはメジャーな博物館や資料館はこれまで記事にしない方向性だったけれど、町並みの風景と合わせて紹介することにしよう。
県道の両側のかなり広い範囲が工場用地で、パイプラインが県道を3箇所で横断している。
建物は全体的に古く、このファサード付きの棟などは大正時代くらい行きそう。
屋号はマルキン。
個人的には一度も購入したことがない・・・
関東から徳島に引っ越してきたので、なんとなく、関西の醤油が合わない気がして、関東ブランドの醤油を探して買っているからだ。徳島では実は関東の醤油は捜さないと見つからない。徳島のローカルスーパーではたぶんマルキン醤油は大々的に扱っているんだろうな。
駐車場には観光バスも来ている。
建物は小屋根を載せた細長い木造建築で、昔の製糸工場の繰糸場と外観は似ている。
資料館の内部。
小屋組みは扠首構造+和小屋で、間柱がない大空間。
かなり強引な感じはあるが。
マルキン醤油の特徴は木の桶を使っていることだという。
麹
ここで充実しているのは、もろみを絞る圧搾機械。
古い時代のものはテコの力で絞っていた。
それが大正時代になると油圧式のプレス機になっていく。
現在の圧搾機も工場で稼働しているところを見学できる。
樽の各種サイズ。
左から、大樽、三斗樽、二斗樽。
工場の敷地の中は立入禁止だけれど、駐車場から見るくらいはできる。
黒壁が美しい。
海岸沿いなので焼き板が使われているというのもあるが、黒カビが繁殖して黒くなっている部分も多い。
醸造のときに出る気化成分を黒カビが好むからだ。
工場の外周は公道なので、そこは自由に散策できる。
新しい建材の壁にも黒カビが広がりつつある。
鉄柱までもカビに覆われている。
まさに
(2008年10月11日訪問)