小豆島に着いてからここまで、普通の観光をしてきたけれど、ここから少し寺巡り。国道436号線を走っていたら、道ばたに無縁塚があったので立ち寄ることにした。
これまで無縁塚というと平面が正方形でいわゆるピラミッド形が多かったが、ここは平面が長方形。箱船形とでも呼ぼうか。
細長く作られているぶん、段数は低くて階段もない。
ちょっと物足りない~と思いながら無縁塚を回り込んでみると、、、
なんと塚の西斜面がほぼ蘭塔だけで出来ている!!
蘭塔の墓場か!
・・・墓石の墓場っていうのもおかしな概念だけどね。
さらに目を引くのが、この帆掛け舟。
墓石だよね?
船乗りの墓なのだろうか。
かなり珍しいものだと思う。
造形もいい。
墓地は区分けされていない部分がほとんどで、砂地の上に墓石が載っているタイプ。
霊屋があった。四方に鳥居があるけれど、別に神道のお墓という意味ではない。
こういう埋葬場所にはたぶん
ムムっこれはなんだ?
小型の無縁仏ピラミッドか、個人墓が合体した
いままで見たことがない物件だと思う。
こっちにも似たような墓がある。
4段構造で3段目が蘭塔になっている。
墓地のはずれのほうに、小豆島マリア観音塔なるものがあった。
新しめの蘭塔だ。
説明を見ると、昭和51年(1976年)にこの墓地から出土したものだという。それに続いて、小豆島の潜伏キリシタンの歴史が書かれていて、最後にこの像がマリアを表すものだと締めくくっている。
この像が禁教時代のものだとは書いていないが、それを誤認させるような微妙な文章。
中にはガラス板がはめ殺しになっていて、どうにも写真が撮れない。
なんとか頑張って撮ったのがこれ。
年代的にどうなん?
近代の土産物とかじゃないよね???
暗幕でも持ってこないと写真撮るのはむずかしいだろう。
(2008年10月11日訪問)