名取漁港の褶曲

波打ち際に結晶片岩の褶曲が露頭している。

(愛媛県伊方町名取)

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名取は標高100~200mにある急傾斜集落である。

佐田岬半島の村々のほとんどは海岸線の入江にある漁村だから名取はかなり特異な集落といえる。

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その名取にも漁港がある。

名取付近の海岸線には入江がなく、波が崖を洗う直線的な岩場が続いているが、そこに強引に波止場が造られ、標高100mを下りる道路も造られている。公共事業だと思うが、漁業に取り組みたい人々がいるのか、あるいは、村へ入る1本しかない道路が使えなくなったときの緊急事態に備えてのものなのか。

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何に期待してというわけではないけれど、海岸線まで下りてみた。

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海岸には緑泥片岩がゴロゴロと転がっているが、崖部分は黒っぽい地層が露頭している。

黒色片岩とでもいうのかな。

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すごく細かい褶曲がある。

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青石と黒石が交互に重なる地層。

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片理面が剥離した様子って、じっと見つめていると人間が作った宗教遺跡みたいに見えてくる。

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崖の植生はウバメガシかな。

岩の割れ目に根を張っている。

(2007年04月29日訪問)

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