写真を撮るでもなく、半田川沿いの小さな集落をネチネチと廻っている。
この家は2階が入口で、全体は木造3階。もとは商店だったと思われる。この一角は数十年前には小さな商店街だったのだろう。
谷側にはキャットウォークみたいな小さなベランダがある。角パイプなどの鉄骨材が自由に使えるような時代になってから増設されたものだ。
橋の南詰めにある建物。
五角形平面で、面取りした45度の面に玄関が造られている。
看板を見ると建材屋となっている。製材所で、この建物は事務所だったのではないか。
連結している左側の建物は、なんとなく旅館のような感じがする。
そして、川沿いに渡り廊下で巨大な木造3階の建物が接続している。
これ、何なのだろう? 旅館・・・? それにしては、ちょっと間取りが大きい。
かといって、林業の作業員の飯場というには、欄干などの造りが丁寧すぎる。
ここは旅館、兼、宴会場だったのではないかという気がする。
戦後のある一時、徳島の山にたくさんの人が住んだ時代があった。鉱山の開発や拡大造林のための労働者が山に来たし、引き揚げ者の開拓村も造られた。
表の建物は信仰のため剣山などへ向かう旅人の宿、背後の建物は地域の宴会や結婚式などを開催できる大広間なのじゃないだろうか。
いまでは想像はしにくいけれど。
製材所の隣りには理髪店があった。
ちゃんと営業している古いお店だ。
店名は足達美容室八千代店。
理髪店の紹介けっこうしているな・・・。自分でも気付いていなかったけれど、もしかして好きなのかも。
看過できない数になってきたので、これを機に索引項目に理髪店を追加した。
大藤谷川を少し上流に入ったところで見かけた別の3階民家。3階が玄関になっている。
(2005年05月29日訪問)