半田川上流地域には観光地らしい観光地はないのだが、唯一、普通の人が観光できそうなのが
灌頂院というお寺と不可分なので、まとめて紹介する。
駐車場からはウッドデッキが続いていて、徒歩5分くらいで気軽に見学できる。
滝の近くに展望所もある。
落差は30m、水量も多く、滝つぼからの見晴らしもよい中々の名瀑。
ちなみに、剣山系には大小のたくさんの滝があるので、滝マニアにはたまらない地域だと思う。
滝つぼには小さな祠が2つ祀られている。
左上のほうにトラス状の橋桁が見えるが、お寺へ行くには石段を登ってあの橋桁を通る。
橋桁からも滝を見おろすことができる。
階段を登るとカラス天狗(?)がお出迎え。
灌頂院の本堂である、毘沙門天浴油堂。
「浴油」とは、ガネーシャなどに香油をかける祈祷法。当サイトではヒンドゥ教の寺院などで何回か紹介している。
それを本尊の毘沙門天に対して行うというのがこの寺の祈祷のようだ。毎月3日の午前3時から行われるとのこと。
本堂の中は暗くてよく見えない。
本尊の毘沙門天は1m以上はある像で、この像に油をかけるとは思えない。別の前立ち本尊のようなものがあるのかもしれないが確認できなかった。
本堂の前には不思議な宝珠のようなものが置かれていた。見た感じからして重軽石の一種ではないかという気がする。
本堂の後ろには巨大な庫裏、兼、衆寮。
なぜこれほど巨大な建物を建てたのだろう。一時期、ものすごく流行ったことがあるのだろうか。
衆寮の横に巨大な大天狗の面があった。
衆寮の裏側には食堂がある。名前は「土々呂食堂」。
もちろん営業している気配はない。
橋側から食堂、衆寮、本堂を見る。
灌頂院の横に小さな沢があり、滝があった。
これは「十輪寺の滝」。この崖線の上側に十輪寺というお寺がある。このあと行ってみようと思う。
小さな滝だが水量もちゃんとあり、これだけでもひとつの滝として観賞できる。
(2005年05月29日訪問)