関東から友人が遊びに来て2日目。鳴門のうず潮を見に行くことにした。
徳島市内から鳴門へは国道11号線の6車線のバイパス道路があるのだが、あえて旧道を通っていく。
その途中の今切川河口部にかかるのが、この
一葉式の跳開橋で、徳島県の可動橋はここだけ。
この道は会社の同僚の通勤経路で、朝の通勤時間に橋の開閉に巻き込まれると遅刻しそうになり焦ると言っていた。古びた橋だが、現在でも上流の工場に石炭だか石油だかを搬入する大型船が通行するために開閉されているのだ。
私も一度くらい開いているところを見てみたいと、可能な限り旧道を通行するようにしている。たぶん10回鳴門方面へ行くことがあれば9回は旧道を通るというくらいの頻度で使用しているが、いまだに開閉のタイミングに当たったことがない。
きょうもタイミングは合わなかったが、友人もいるのでせっかくだから車から降りて写真を撮ることにした。
橋の開閉の時刻表は明快に書かれているからその時間に行けばいいじゃん? と思うかもしれないが、その時刻に必ず開くというものではない。
小型船は閉じた橋桁の下を通行できるし、上流の工場へ向かう貨物船は毎日運航しているわけでもない。この時刻を目指してカメラを構えていても、船が来なければ橋は開かないのだ。
跳開部の南側から見た風景。
国道11号線の旧道は2車線なのだが、跳開部は1車線しかない片側通行だ。
歩道がないので歩行者や自転車が通るのはちょっと怖い。
北側から見たところ。
タワーの右側の小屋には開閉番の人が詰めている。窓のカーテンが閉まっているのは、たぶんほとんどの時間は休憩状態だからなのだろう。
一度、中の人に声をかけて何時に来ると開いている可能性が高いか確認して写真を撮りに来たこともあるのだがその日は運悪く貨物船が来なかった。
がんばり屋さんなら、何日でも通い詰めて開閉するところの写真を撮るのだろう。
橋の南詰めには大きな造船所が見える。
橋もさることながら、造船所も気になる風景だ。
私は徳島に暮らすあいだ、3~4回、開閉時間を狙って出向いたが結局一度も開閉するところを見ることはできなかった。
加賀須野橋はその後掛け替えられたが、新橋も可動橋で2車線+歩道の大型昇開橋になった。
(2005年07月23日訪問)