伊香保銀映座

群馬県で最後まで営業していたストリップ劇場だった。

(群馬県渋川市伊香保町伊香保)

中之条から私が住む県西の町に戻るには、旧倉渕村を経由する国道406号線を通るか、榛名山の東麓の自衛隊基地の前を通る県道154線の2通りの方法があり、どちらのルートを使っても時間は変わらない。

ただ、きょうは軽トラで機械を荷台に載せているのであまりスピードを出したくない。旧倉渕村経由は全線が追い越し禁止車線でカーブも多いが、国道であるため全体的に車のスピードが速く、機械をかばってノロノロ運転をする軽トラは迷惑でしかない。そこで迷惑がかからりにくい榛名東麓の細道を通ることにした。

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その榛名東麓のルートの途中には伊香保温泉がある。

その温泉街の一角にストリップ劇場「銀映座」があり、2017年に写真を撮りに来たことがあるのだが、時間が遅くてあまり写りが良くなかったので、この機会に再撮影していくことにした。

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銀映座は私の知る限り、群馬県で最後まで残ったストリップ劇場だった。

私の知人にも団体旅行で伊香保温泉を利用した際にここに繰り出したという経験を持つ人が複数人いるので、かなりの人数がこの劇場のことを知っているのではないか。

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劇場はミニレジャーセンター芦谷の一角にあるが、その看板はもう色あせていた。

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ストリップ劇場サイト「@劇ジェロNOW」のリストによれば、伊香保温泉には伊香保銀映座、伊香保温泉劇場、伊香保国際劇場、伊香保ビック劇場、伊香保美人座、伊香保末広座、伊香保オリオン座の7ヶ所のストリップ劇場があったと記録されている。

住所を確認すると、多くがこの一角に集中しており、かつてはこの界隈が伊香保温泉のお色気街だったのだろう。

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最近まで営業していたということもあり、観覧したレポートがブログなどで読むことができる。

現在は雑草も生え、廃虚的な雰囲気になってしまっている。

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チケット売り場には「新型コロナウイルス感染拡大防止のためしばらくの間臨時休業いたします」とあるので、2020年初ごろまで営業していたのかもしれない。

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ちなみに、まだ営業していた2017年にはまだ雑草も生えていなかったが、ホントに営業してんの? という感じではあった。

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現在は休館となっているが、再開は容易ではないように思う。温泉場のストリップ劇場の全盛は、劇場も本番まな板ショーや本番サービス付き個室といった現在では不可能な風俗営業によってもたらされていたからだ。

伊香保温泉は現在でもピンクコンパニオンなどのお色気サービスが群馬県では最も残っている場所ではあるが、ストリップ劇場という業態は中々難しいのではないかという気がする。

(2021年11月11日訪問)