きょうは骨休めに老神温泉へ来ている。
老神温泉は片品川に面した古い温泉街だ。
その地名は、赤城の神と日光の神が戦ったとき、敗走した赤城の神が追われてきて傷をいやした土地、「追い神」が元だという伝説がある。
深いV字谷にえぐられたその崖にへばりつくように建物がある。
その様子は群馬県のみなかみ温泉や栃木県の鬼怒川温泉などと似ている。
きょう入浴するのは餃子の満州が経営している(?)東明館。
源泉掛け流しの単純硫黄泉の泉質は私の好みで、日帰り入浴もできる。
そのまえにちょっとだけ町の中をぶらついてみる。
町の中心部にあるハードコアな感じの湯治宿。
いまも湯治宿として営業してそう!
あるいは工事現場などの出張向けの長期滞在型の飯場的な宿なのか。
いま温泉街はCOVID-19の影響で人も少なく、閑散としている。
閉店した射的屋さん。
温泉街の町外れまで来た。
実はきょうのもうひとつのお目当てはこれ!
ストリップ劇場の「美人座」だ。
はっきりとはわからないが、2000年ごろには閉館していたという話がある。
入館料は2,500円で、夜7時から開演となっている。なんだか今夜も開演しそうな感じに見える。
この小屋の不思議なところは、道路に面したファサードが最も屋根が高く、奥に向かって段階的に屋根が低く、建て幅も狭くなっているということ。
肝心のステージのある部屋は、下手をしたら10~12畳くらいしかなかったのではないか。狭い部屋でかぶり付きだったのかな・・・。
美人座の横、奥に見える黄色い二階屋は置屋さんだ。
ストリップ小屋を経営していたのも置屋さんで、自分が抱えている踊り子を出演させていたのだろうか。
団体旅行の減少にともなって、地方温泉街の置屋さんも珍しくなっていくのだろう。
(2021年08月02日訪問)