赤城山もまっ白になった2月の寒い日、柄でもなく朝から友人と玉村町へ来ている。この日執り行われる玉村町早春の三大祭りを見学するためだ。3つの祭りは同日に開催される。
最初に訪れたのは上福島地区。
福島橋の北側で、利根川の左岸になる。
ここで行なわれるのは「すみつけ祭り」。
子どもたちが家々を廻り、家人の顏に墨を塗り付けという奇祭だ。墨を塗られると1年間無病息災で過ごせるというもの。一種の門付けとも言える。
上福島の公民館から行列が出発する。
行列の先頭を行くのは能面をかぶった男性。
それぞれの家で挨拶をする役割を担う。おそらく神を先導する猿田彦を意味しているのではないかと思う。
続いて触れ太鼓。
この太鼓の音が近づいてきたら、家々は神を迎えるため縁側や玄関で待つ。
また早太鼓で子どもたちに家への突入の合図も担う。
続いて小さな唐櫃。
どうやら御神体が入っているらしい。
続いてm大きな唐櫃。
これには各家から奉納される白米やおひねりを入れる。いわば集金箱。
墨は大根に付けて塗り付ける。
墨といっても書道に使う墨汁ではなく、ススを水に溶いたものだ。
疫病が流行したときに鍋や釜のススで顏が汚れていた下女だけが病を免れたことに由来するという。この祭り自体は元禄年間(江戸前期)から続いているという。
行列は上福島地区の利根川の堤防北側の家々を順番に訪ねていく。
太鼓衆が早太鼓を打つと、、、
それを合図に子どもたちが家に飛び込んでいく。
家人は縁側や玄関でまっていて、子どもに墨を塗ってもらうのだ。
代わる代わる何人もの子どもに墨を塗り付けられる。
墨を塗ってもらった人の頭上に御神体がかざされる。
玉村町のHPによれば御神体は埼玉県加須市騎西にある玉敷神社から借り受けてくるのだという。
縁側に準備されたおひねりと白米。
墨を塗ってもらった家人は唐櫃にお米とおひねりを投入する。
集落すべての家を順番に廻るが、前年に不幸があった家は入口にヒモを張っておけば順番は飛ばされるというルール。
他地域の人かな。
沿道の人々も希望すれば墨を塗ってもらえる。
アマチュアカメラマンも。
三大祭りの中では一番楽しい祭りだと思う。
夕刻、集落の外れで道切りのようなものを発見。
よく見たらすみつけに使った大根を串に刺したものだった。
(2005年02月10日訪問)
