次に向かったのは笹井の富士塚。
ただし事前の調査でどこに富士塚があるのかはっきりしない物件だった。
笹井白髭神社の北側、笹井小学校の南側の段丘崖のあたりにあるらしいというのだが・・・。
行ってみると、ちゃんと文化財の標柱があった。
こりゃ助かる!
と思いきや、標柱がどこを指してるのかわからない。
たぶんこの家の奥の薮が登山道だと思うのだが、ケモノ道すらなく、まったく取りつく島がない・・・。
行くとしたら完全な薮漕ぎになりそうだが、雨も降っているからとてもじゃないがこれ以上は進めない。
車道の坂を登って崖線の上側から攻めてみよう。
おお! 入口発見!
林縁はちょっと薮めいているけれど、覗いてみると林床にははっきりと道がある。
これが富士塚へ入る道。
うん! 歩きやすい!
林の中に墓地があった。
塔婆が新しくなっているから、個人の墓地でいまもお参りしている人がいることがわかる。
わずかに石段があり、富士講の講社が建てた石碑があった。ただし、塚というほどの盛り上がりではない。
中央の碑には「大祖參神靈 講社」とある。講紋は「丸に日立」。
左の碑には「冨士の山・・・」とあり和歌が書かれているようだ。
右の碑には「小御嶽大神」とある。
南側には登山道と思われる道が続いていた。さっきの家の裏の薮に通じているのだろう。
ここは富士山のミニチュアとしての狭義の富士塚ではなく、富士山が見える場所に碑を建てた祭祀の場所としての「浅間山」なのだった。
・・・雨の日に行くのはオススメしない。
(2022年07月13日訪問)