小前田の富士塚

県道から背面が見える富士塚。

(埼玉県深谷市小前田)

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埼玉西部から群馬県央に下道で移動するには国道254号線が定番中の定番なのだが、あまりにも使いすぎて飽きてくる。

そういうときは、重忠橋→県道75号線や、花園橋→小前田駅経由からの県道175号線といった裏道を通るわけだが、これはその小前田駅経由の途中の風景。

ラーメン屋の裏手に大きな樹が見える。

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樹は塚の上に立っていて、この塚は富士塚なのだ。ただし県道から見えるのは塚の背面。

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南側に回り込んでみた。

富士塚の南側の道は、古い街道の「川越児玉往還」。さらに古い時代には「鎌倉街道」もここを通っていたと思われる。

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ムクノキとクヌギが覆いかぶさっているので大きく見えるが、塚自体の高さは目測3~4m。

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参詣路は直線で石段になっている。

古墳であるという資料は存在しないが、印象として古墳転用富士塚のように見える。

その理由は、石段、石祠、文字碑などが近代のもので新しいこと。近代になってから畑の中のど真ん中に富士塚を新造するとは考えにくいからである。

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石段とは別に文字碑への通路もある。

「富士北口 (つりがね)登山三十七度大願成就」とある「二代目小淵鐘行鏡山」という行者を顕彰して建てた碑だ。

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山頂には石積みがあって、石祠が並んでいる。

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基礎に使われレイルのは川原石。富士山の溶岩などは見当たらない。

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クヌギには高い場所に樹液が流れた跡がある。ボクトウガ類の繁殖地になっていそう。

(2025年11月09日訪問)