泉福寺の前の道路。この先には車両が通行できない踏切があるので実質的に行き止まりに近い車道だ。
どこにも通じてない道路のわりにはやけに道幅がある。そして寺が並んでいることから、ここってもしかして古い時代には鉢形城の城下町だったのではないの?
浄福寺の参道。
隣りの泉福寺とは敷地が完全に密着している。
山門はなく、砂利道を車で進入すると墓地と広い駐車場がある。
墓地で見かけた不思議な基礎。
井戸をふさいだのか? ということは閼伽井屋の跡?
このお寺で興味深いのはこの庭木で作られた山門。
樹種はイヌマキかな。2本の樹から庇のような枝を出して屋根にしている。生きた樹でできた山門って初めて見たかもしれない。
本堂はRC造で、1階の背が高い。
内部は見られなかったが吹き抜けでホールになっているのではないかと思われる。
本堂の右側には庫裏。
本堂前には石造六角宝幢がある。
本堂の左側には不動堂。
不動堂というと、本尊が不動明王で機能としては護摩堂になっていることが多いのだが、このお堂の内部には護摩壇がない。須弥壇に不動明王が祀られているという仏殿形式だ。
本堂と不動堂のあいだには地蔵堂。
墓地の前には鐘堂がある。
境内の外れのほうにある無縁仏の納骨堂。
その前には小さな鎮守社があった。
鎮守社の床下にはなぜか川原石が投げ込んである。
また、祠の前に石皿と思われるものがある。
浄福寺の敷地の境界には濠があり橋がかかっていた。
濠は荒川の崖線を深く刻んだ谷になっている。
もしかしてこの寺の一帯は鉢形城の出城的な機能を持っているのではないか。
この濠のところには、自治体が設置したと思われるきれいな公衆トイレがある。
濠の中に降りてゆける小道があるので入ってみた。
濠にそって林の中の道が続く。
石垣もあり、昨日今日に整備された道というのでなさそう。
小道は荒川の河川敷に出た。
昔は船着き場から村に登るルートだったのだろう。
(2021年02月21日訪問)