入間川に沿って谷に分け入り、秩父方面を経て群馬まで帰ることにした。この谷には見るべきものが多く、丸一日いられるくらいなのだが、きょうは単に石灰窯からの流れで自然とこのルートになったのだった。
道を走っていたら、飯能ひな飾り展という看板が出ていた。
普段なら立ち寄らないだろうと思う。
実は私は展示古民家ってあまり好きじゃないのだ。
でも立ち寄った理由は、そもそもきょう飯能郷土館に来たのは雛人形の企画展を観るのが目的だったからだ。郷土館の展示は期待外れで、調べようとしていたことの片鱗の情報すら得られなかったのだった。
立派な農家の屋敷だが、農民というのではなく、地主かなにかでほぼ農作業などはしていなかっただろうな、というような家構え。
現在この古民家は不定期営業の食事処になっているようだが、雛人形の企画展示をしているのできょうは食事を利用しなくても見学できた。
玄関から上がった最初の部屋に神棚があった。
展示されているお雛さまは、ごく普通。
面白いと思ったのは、この下の段にある簡素な御殿飾り。
この家に伝わる雛人形も展示してあった。
でもきょう探しに来たのはこれらいずれのタイプでもなく、飯能地方では飾られていなかったようだ。
いろいろクラッシックな感じに飾り付けられている。
食事処だからね。
裏庭。
縁側。
庭にはイワヒバ(?)がびっしりと生えていて、ちょっと気持ち悪い。
この家の庭から西を見ると、山並みに鳥居観音が見える。
鳥居観音は珍寺と言ってしまってもいいんだろうな。いずれ紹介することもあるだろう。
きょうはもう参詣しない。
入間川に小さな橋が架かっていた。
埼玉県西部の山間地にこのタイプの頼りないような鉄橋が多い。
(2016年02月21日訪問)