本坊主地獄(天然坊主地獄)

元は寺だったが室町時代に噴火により消滅した。

(大分県別府市小倉)

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別府地獄組合所属の「鬼石坊主地獄」とは別に、もう一箇所坊主地獄と呼ばれる地獄がある。

こちらは「本坊主地獄」あるいは「天然坊主地獄」または無印の「坊主地獄」という施設。

前回、鬼石坊主地獄が地獄組合の共通券で回れたのでそれで納得して、こちらの坊主地獄を見落としてしまったのだ。

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案内板によれば、この地域は平安時代に鶴見岳が噴火してから温泉地になったのだそうだ。

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園内は庭園のようになっていて、いくつもの噴気地がある。

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過去に噴気が止まったり、新しく吹き出したりして場所が変わっているそうだ。

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こちらは平成になってから新たに誕生した噴気孔。

泥の色が違う。

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鬼石坊主地獄は回りに石垣が造られコントロールされた地獄だったが、こちらの噴気孔は地表から直接湧き出していてあまり手が加わっていないのが好印象。

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この湯玉が坊主頭に似ているから坊主地獄という名前になった。

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砂茶碗みたいな泥の造形は自然にできるのかな。

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ヒョウタンみたいな形の噴気孔もある。

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池のほとりに蒸気が噴き出している。

これは人工的に掘った蒸気井ではないかと思う。

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火山ガスで黒くなった岩の上にカエルの石像があり、おたくさんの硬貨がそなえられていた。

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池の周りには蝦蟇仙人の石像もあった。

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坊主地獄の場所には室町時代まで延内寺というお寺が遭ったのだが、火山爆発で壊滅したという。

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お寺があったころの十王像だと伝わる石仏。

現在は6体しか残っていない。

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こうした窪地が噴火口なのか。

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山ぎわにあった大きな火口。

これが延内寺を壊滅させた噴火口だという。

(2011年08月06日訪問)