先ほど訪問した瀧本家の桑園は肱川左岸の山頂を大規模に開墾して造られたパイロット桑園だったと思われる。
その桑園を見たあと、そのまま山中を走っていたらまた別の開墾圃場があった。
手前部分の苗が植え付けてあるのは冬物の葉物野菜だと思うが、中央部分のまばらに緑色に見える部分が葉たばこの畑だ。
ここも土地改良事業などで造られたのじゃないかな。
開拓地は全体で2ヘクタールほどあり、そのうち半分くらいに収穫済みの葉たばこが放置されていた。
ちなみにタバコの葉から飛散する揮発性の成分は、蚕にとっては毒なので、桑園とタバコ畑は隣接できない。この開墾地と瀧本家の桑園との間は森で隔てられている。
奥に見えるのは芯止めとかワキ芽かきなどをする乗用の高架作業車。
たぶんAP-1という機械。私は鳥居型の作業車って勝手に言ってるけど。
いまは10月なので葉たばこの収穫は終わっているのだが、収穫したあと放置された幹からまた葉が出ているのだ。
近くまで行ってみた。
ちなみに、葉たばこの農業的な生産はJTからライセンスを受けないとできないが、個人が植物としての葉たばこを育てたり、花を楽しんだりするのは法律上なんの問題もない。それゆえ大麻とは違い、畑に柵などはない。
法律で禁止されているのは、葉から吸うためのタバコを製造することなのだ。
この地域には明治以前には「大洲葉」という在来品種があったらしいが、現在生産されているのは黄色種である。
(2011年10月08日訪問)