白水の滝

崖から涌き出す滝だが、往時より水量が減っているという。

(大分県竹田市荻町陽目)

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白水(しらみず)の滝。

駐車場は10台以上は停められそう。水飲み場がある。

大野川の上流部、熊本県との県境に牧戸川という支流があり、その支流にある滝だ。厳密には下流の「母滝」と上流の「白水の滝」の2つの滝がある。

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こちらは駐車場から徒歩100mのところにある「母滝」。

なめ滝だ。

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滝の奥に鉄骨の階段が見える。

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展望台があったようだが、現在は立入禁止になっている。

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つづいて、母滝から100mくらい歩いたところにある「白水の滝」へ。

「白水ダム」は「はくすい」で、「白水の滝」は「しらみず」なので紛らわしい。

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どちらかというと白水の滝のほうがメインの観光名所になる。崖の層理面の広い範囲から水が噴き出して、静岡県の富士山麓にある「白糸の滝」と並び評される滝だったが、上流の農業用水の取水などに影響され水量が減ってしまっているという。確かに、白糸の滝に比べるとだいぶ小規模だ。

滝の上に落石防止ネットあるのもちょっと景観が悪い。

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滝の勢いのある部分は崖の途中から湧いている水ではなく、牧戸川の本流の水。なので、きのうの雨で濁っている。

この上流は熊本県で、牧戸やいくつかの集落があり、この川は集落を流れた水である。農業用水だけでなく、源流部の杉の植林のしすぎなのではという気もする。エビデンスがあるわけではないけれど、徳島では杉植林してから沢が涸れたというような話を聞いたことがある。

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可愛らしい甌穴がある。中には石が入っていて、いまだ成長中。

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これもいつか甌穴になるのかな。

(2012年03月24日訪問)

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