石風呂を探して、人家もまばらな里山へ迷い込んでいる。
偶然にも1軒の家の前に中学生くらいの子どもがいたので尋ねてみた。だがよく知らないとのことで、ここから山を下ったところにパン屋があるからそこで聞いたらわかると言われた。
子どもに教えられたパン屋を目指して走り出すと、すぐに文化財の標柱があった。
少年と話した場所からは一本道で300mしか離れていない。まぁ興味がなかったらそんなものか・・・。
石風呂は南向きの斜面の竹やぶの中にあった。
たぶんだけど、車道を拡幅したときに法面を削ったため、本来あった石段か何かの通路が失われたのではないかと思われる。
石風呂に登るには70度くらいの崖を木の根にしがみついて登らなければならない。
登ろうと思えば登れそうだけど、崩落しているのが道からも見えるのでここから写真を撮るだけにした。
案内板。
「石風呂入口は崩壊しているが、室内に熱を行き渡らせるための溝が残っている。」
とある。
ということは尾崎の石風呂と同じような構造。床に溝が掘られていて、その溝の形は魚の骨みたいに分岐していて床がまんべんなく熱せられるようになっているのだろうと思われる。
(2012年03月24日訪問)