下自在の石風呂を探して旧街道を行ったり来たりしていたときに、用水路に揚水水車が架かっているのを見かけた。水面より高い田んぼに水を入れるための装置だ。
揚水水車は緒方上
この水車は全体的に木造部分が多いが、観光のために作られたオブジェではなく、実際に使われているものだ。
しかも特徴的なのは、組み上げた水をサイフォンに入れているという点。川から離れた高度のある田んぼに水を揚げているのだ。そのため、水輪の直径も大きく迫力がある。
組み上げた水は木製の樋に注がれたあと、このサイフォンに流し込まれる。
サイフォン部分は水圧がかかるので石造。
仕組みとしてはこんな感じになっている。
同様の仕組みのものを以前岡山県で見たことがあるが、この物件のほうがフォトジェニック。
実際に水を流し込むという田んぼに行ってみた。
この白いパイプから注水されるようだが、水は流れていなかった。
水車からはそれなりの水量がサイフォンに送られているのでその水はどこかに行くはずなのだが、どこへ消えてゆくのかよくわからなかった。
(2012年03月25日訪問)