元町石仏から徒歩で300mほどのところにある岩屋寺石仏。
写真右端の看板が転がっている空き地に2台くらい車を駐車できる。
磨崖仏には覆屋がついているが、かなりオープンで風通しもある。
磨崖仏は柔らかい凝灰岩、というか、凝灰岩になりかけている火山灰の地層に彫られているため、ほとんんどが薄利してしまっていて何がなんだかわからない。
すべてが取れてしまうのは丸彫りの弱点でもある。
こちらは中尊と脇侍の三尊仏と思われるが、ほとんど原形をとどめていない。
でもこんな影みたいになった仏が信仰されているというところが岩屋寺石仏の形のない価値なんじゃなろうか。
磨崖仏の横には蜂の巣みたいな穴の空いた岩がある。屋根も新しく作られている。
くぼみにはなんの彫刻もなく、この穴には素焼きか年度版の仏像が納められていたのではないかと考えられている。
たとえばこんな感じで。
文化財の案内板。
(2012年03月26日訪問)