きょうは近所の上八万で村祭りがあったので出かけてきている。この祭りについてはいずれ書くつもりだけれど、先にこのエリアにある流れ橋を紹介しよう。
流れ橋とは、橋桁が固定されておらず、川が増水すると橋桁が取れてしまう橋のことだ。
有り体に言えば橋が壊れるわけだが、橋桁が取れることによって水圧を避けて橋が全損するのを防ぐ仕組みである。橋桁にはワイヤーが付いているから流れ去ることはなく、水が引いたら再利用できる。
園瀬川にはたくさんの沈下橋があるが、流れ橋は意外に少ない。
この橋は対岸には小さな工場があり、現役で使われている。工場の敷地へは橋を渡って行く以外に行く方法はないと思う。背後の崖の上には徳島市では高級住宅街といわれるしらさぎ台団分譲地があるが、そこからは崖を下りる道がない。
ではどうやってこの工場へ資材を搬入したり搬出したりするのかというと、川の中へトラックを乗り入れるのだ。
これは別の日に見かけた作業中の様子。
橋桁は一枚板で、斜めに掛けてあるので八つ橋の一種と言ってもいいかもしれない。
幅は狭いので渡るのにはバランス感覚が必要だ。
橋桁も木製。
水面からの高さは1.5mほどなので、増水後の復旧は人力だけでできそう。もしかしたら一人でもできるかもしれない。
2004年6月21日、台風6号による増水時の様子。
橋は完全に水没しているが、床上まではまだ2m近い余裕があり家屋に被害が出る可能性はない。
(2003年09月23日訪問)