先ほど紹介した木橋から500mほど上流に行ったところに、西地橋という沈下橋がある。
何とこの橋は国道なのだ。国道の沈下橋ってすごくない?
橋桁に引っかかっているゴミの高さを見ても、この橋がちょっとした増水で水没することが想像できる。
いま、橋の両側の道路が嵩上げ工事していて、近々、抜水橋に掛け替わるのではないかと思われる。少し寂しくもあるが、国道が頻繁に通行止めになるのもどうかと思うし、園瀬川にはまだまだたくさんの沈下橋が残っているから絶望する必要はない。
確認できる写真では2006年には抜水橋になっている。
この国道439号線は二つ名を「ヨサク国道」と呼ばれ、四国の背骨とも言える剣山地を抜けていく長い山道だ。徳島市あたりに住んでいる独身者が孤独な気持ちにさいなまれたとき、フラフラと西へ走ってしまうルートだ。私も夕暮れ時に用もないのに走ったことが何度もある。
(2003年09月23日訪問)