土成町は徳島県内でもっともタバコ畑が多く見られる場所で、特に四国霊場第9番法輪寺の北側には一面のタバコ畑が広がっている。この辺りで生産されているのは第2黄色種だ。
もし徳島に来てタバコ畑を見たければ、法輪寺の周辺を探せばいいだろう。
この場所は50ヘクタールほどある土地改良区で、農道も畑も直線で整備され、水田も畑もできる。1枚の畑は25m╳100m=25アールで、長い畝が作れるから作業効率もいい。農業をするのには最高の立地だ。
現在、何か補助事業が行なわれているようだった。
農薬散布のアタッチメントを付けたAP-1があった。
カッコいいなぁ。
こちらには2台。
収穫用のラックを左右に備えている。2人が同時に収穫できるのだ。
タバコの葉の収穫は人力、人手である。AP-1に座ったまま葉を手で折って、ラックに積み上げてゆくのだ。
よく見るとラックからコードが伸びて計器盤のようなものが付いている。
これはデジタル秤量器で、収穫した葉が規定の重さになるとブザーでわかるという便利なアタッチメント。見た目より精巧な農具なのだ。
畑の真中に白い倉庫のような建物が見える。
以前ならこの建物の横を通っても、何だかわからなかっただろうし、目にも入らなかっただろう。
これはタバコの共同乾燥施設である。そういうことが見えるようになった。
もし将来、徳島県内の黄色種生産が縮小し、生産が終わる日が来るとしたら、最後に残る畑はきっとこの法輪寺周辺になるだろう。
(2010年07月04日訪問)