石原の飛石

遊歩道が2ヶ所の飛石を渡る。

(埼玉県ときがわ町田中)

前回の飛石巡りから2週間後、再び都幾川を訪れている。あと少しというところで日が暮れて時間切れになってしまったので、その続きだ。

航空写真などから「このあたりにありそう」という目星をつけて農道を入っていく。

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すると途中に三角コーンのバリケードが置かれていて道はおしまいになっていた。

このバリケードは、町外から車で川に来て有料駐車場を利用しない私のような不届き者の侵入を防ぐために、自治体が地域住民に配布したのだろう。都幾川上流部であらゆる場所に置かれまくっている。いったいどれだけ大量に配布したのか。

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都市部から都幾川の自然目当ての人々が訪れ、迷惑駐車やゴミ捨てなどで地域に負担が生じているのだ。

その結果、都幾川上流地域全体が「1台の路駐も絶対に許さない」というような息苦しい場所になっている。たとえば北関東や甲信越地方だったら、渓流釣りをする釣り人が気軽に駐車して川に入るようなポイントがいっさい認められないという感じなのだ。

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じゃあ有料駐車場に1日駐車して健康のために歩けと言われても距離がありすぎるし、そもそも初めて訪れる場所で、この寒い季節に有料駐車場が営業しているかもわからずオロオロするだけだ。

とにかくなるべく迷惑にならない場所に車を置き、通報されないうちに、サッと川を見て早急に撤収していくしかない。

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ひとつめの飛石は田中集落の西側にあった。

➡ 場所

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床止め工の上に造られた飛石だ。

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水は澄んでいてきれい。飛石を渡っていても気持ちがいい。

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飛石は遊歩道のルート上にある。

もう1ヶ所飛石がありそうなので小走りにそちらも確認しよう。

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途中、川の中に芋車があった。

川の流れで回転する小型水車で、中にサトイモなどを入れておくときれいに皮が剥けるという道具。

この物件は、おそらくキャンプ場などが観光のために設置したものじゃないかな。一般的に芋車って都幾川規模の本流の中央に設置するようなものではないと思う。

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2つ目の飛石が見てきた。

➡ 場所

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このあたりは完全に公園の雰囲気。

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これまで都幾川で見た飛石の中では、子ども連れで川遊びで訪れるには一番いいロケーションだ。

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石の表面は荒く仕上げられているので、雨で濡れても滑る心配はなさそう。

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これでおそらく都幾川の飛石はすべて見たのではないかと思う。

これからさらに上流の山間部へ分け入ってみる。

(2022年11月02日訪問)