萬蔵寺の裏手には小さな用水路がある。上用水だ。
写真右の家は敷地が高くかさ上げしてあるが、台風19号の水害では、水位はブロック塀の上あたりまで来て、床上浸水したという。
土地改良記念碑があった。
もともと細かく曲がりくねっていた農地を、昭和59年(1984)に整頓したということと、用水についても書かれている。
抜粋すると「揚水機場三ヶ所を新設し、市内で初めてのパイプラインによるかんがい方式を取り入れるほか、矢来地区は野本上用水路に開閉堰を造り自然かんがい方式とした」というような記述がある。
上用水は全線的に2面コンクリート擁壁の味気ない水路だ。
だがこの上流部では農業排水や雑排水も入らないし、都幾川から取水した直後のきれいな水が流れている。
川底には大量のシジミの殻が積もっているのが見える。
上用水の最上流部、都幾川左岸堤防からの取水部分まで行ってみた。
このあたりは台風19号からの復旧で堤防の改良工事が行なわれたばかり。
川辺に真新しい石碑があった。
九頭龍権現だ。
埼玉県では堤防が切れた場所に置かれる堤防の守り神。
横の小さな板碑は名号塔かな?
なぜこんなに深く埋め込むの? 佛の字が半分読めない。
背面。
「令和元年東日本台風により平成十一年に修復した御宮が損壊した。川北地区の安寧を願い石碑を建立する。 令和二年十月吉日建立 川北地区一同」
令和の世にも九頭龍権現の霊験がまだ必要とされているのだ。
上用水の樋管。
水門は川表側にある。
名前は高畑樋管。
工期は令和6年3月25日となっている。ホントまだ出来立てだ。
樋管へは堤外地に導水路があって、実際の頭首工はまだ上流になる。
(2026年04月18日訪問)
