
和田吉野川が荒川に合流する場所にある巨大な水門。
川の合流地は歴史的にも水害が発生しやすい場所で、和田吉野川の合流地大里町はたびたび水害に見舞われてきた。
そのためこの地には古くから水門が造られ、それが時代ごとにバージョンアップされてきたのだが、その最終形態ともいえるものが現玉造水門だ。


平成13年(2001)竣工。2連の鋼製ローラーゲートを持つ巨大な施設だ。
管理室は平成バブル期の香りを残すポストモダンデザイン。

荒川側の水圧に耐えるように造られた巨大なゲートは近くで見るとなんだか怖い。

田園地帯にこんな宇宙船みたいなものを造る必要、あったんですかね。

平時には開放されていて、魚とかカヌーなどは通行自由。

ただ、100mほど上流にラバーダムゲートがあるので、実際は川を行き来する魚はここで止められている。
市野川の合流地にも魚止めがあるので、基本的に荒川の本流と支流のあいだには水棲生物の遡上を遮断するという方針でもあるのだろうか。
(2022年10月29日訪問)