
玉作の集落内を走っていたら、小さなお堂があった。
敷地が高くしてある。これ、水塚の一種なのか?

普段なら素通りしてしまうような小さなお堂だが、きょうは水塚探しなので一応お参りしていくことにした。

塚の前に小さな石祠と水盤があった。
水盤は杯状穴がすごい。たまにあるよね、もうこれ以上彫るところがないくらいにまんべんなく彫られているやつ。

向拝部分に小さな鰐口が下がっていたので神社ではなくお堂だと思うが、内部はまったく見えないし、お賽銭を入れる穴すらない。峠の釜飯の茶碗が置かれていたのでそこにお賽銭を入れた。
基礎は1mくらいかさ上げされている。現在、法面はコンクリートの擁壁になっているが、かつては土坡の塚だったはず。

なぜなら裏側のほうはまだ土坡のままだからだ。

塚の上には古い無縫塔が集めてあった。

ここにもとは寺があったのか、あるいは、あるいは行き場のない無縁仏をここに集めたのか。
(2025年06月19日訪問)