
一の鳥居が住宅街にあるが、神社はそこから離れているし、参道も一直線になっておらずクランク状に折れて続いている。

神社は集落から少し離れた田んぼの中にあった。

玉作集落は和田吉野川の自然堤防上に並んでいるのだが、神社は自然堤防から外れた低地のような場所にあるのが不思議だ。
高低図で神社の周囲がやや高くなっているのは川沿いの公園の駐車場として整備されたからで本来の土地のレベルではない。

二の鳥居。
下部がコンクリで太っとく固められているのは水没したときに流されないようにするためだろう。

境内。
社殿が塚の上に載っている!
これが他の地域ならば「富士塚ハッケ~ン!」となるところなのだが、たぶん水塚なのだろう。

境内の西側には石祠が集めてある。
見慣れない形の石造物はおそらくもともと石灯籠だったものの棹と石祠の屋根を合体させて造られた寄せ集めだろうと思う。

他の小さな石祠は石垣の基壇が造られて上に載っていた。

石祠には部屋のような凹みがあり、このひとつだけには扉のような別パーツの石版がはめ込んである。
隣りの石祠にも何かをはめ込めそうな面取りがしてある。昔は石か木のパーツがはめ込んであったのか。

その先にはお札収め所。

社殿は2m弱の水塚の上に建てられている。
拝殿はなく、本殿が覆屋に入った形式。

地蔵格子にアクリル板が付けてあって内部はよく見えないのだが、彫物にまみれた流造りの本殿だ。
(2025年06月19日訪問)