
荒川大橋の南詰めに小さな公園があり、そこに鉄橋のトラスが置かれている。
旧荒川大橋のトラスの一部を切り取ってを保存したものだ。

旧荒川大橋は大正14年にできた鉄橋で、昭和55年まで使われた。
私は幼少期に前橋に住んでいて、そのころは高速道路もないし、自動車の性能もいまほど良くないから八王子や神奈川方面へ遊びに行くのはとても遠く感じた。そのとき行程の目印になっていたのがこの荒川大橋だった。
もっとも子どものころだからどんな橋だったかなど覚えていないし、利根川や烏川にもトラス橋が多かった時代だ。

いま、トラスの1区画分が切り取られてこの場所に置かれている。

トラスの形式は上部が水平で、斜材が引っ張られる構造のプラットトラス形式だった。

トラスの一部にはオーナメントや持送りなどの装飾がつけられている。

案内板によれば、熊谷市街に重要箇所にはこうした装飾された橋が作られたという。

街路灯も移築されていた。
(2022年11月22日訪問)