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四国の時計台

徳島県を中心として、四国で見かけた時計台を紹介する。

 
   
広域地図

以前から気になっていたものがある。神社の境内や街角などでたまに見かけるアールデコ調のモニュメントである。いくつか類似物件を見ているうちに、それらが戦前に昭和天皇の即位や皇紀 2600 年を記念して建てられたものが多いことに気付いた。そのなかで特に目に付くのは時計がはめ込まれたタイプである。この物件を私は勝手に「時計台」と名付けている。

全国にどのくらいの時計台が作られたのかはわからない。おそらくそれを研究している人もいないだろう。だが、広い範囲で見かけるし、時計をはめ込んであったり、モルタルの洗い出し仕上げであったりという特徴を見いだすことができるから、これは全国的なムーブメントだったのではないか。

おそらく相当の数のモニュメントが造られたと想像しているが、現在ではあまり数が残っていないのはなぜなのだろう。場所が辻であったものは道路の拡張にともなって取り壊されたのかもしれないが、それにしても数が少ない。もしかしたら敗戦時にGHQからの通達により一斉に取り壊されたというような歴史があるのかも知れない。たかだか60年前のことがよくわからないというのは不思議なものだ。

ここでは、徳島で見かけた時計台を紹介しよう。これらは1日で見て回ったものではなく、日ごろ県内を見て回っているときに気付いたものをまとめたものである。

国実の時計台(石井町浦庄国実)八幡神社の境内にある。精巧な細工と全体の姿がすばらしい。

勝命の時計台(阿波市阿波町勝命)街道の交差点にある。ぼんぼりのような形状。

椿泊の時計台(阿南市椿泊町)佐田神社の門前にある。柱時計のような形状。

犬之墓の時計台(阿波市市場町犬墓)再建というから、もともと時計があったのだろう。

御所小の時計台(阿波市土成町宮川内広坪)小学校の庭にある卒業記念の時計台。遍路道に面している。

飯谷小の時計台(徳島市飯谷町杉尾)小学校の校庭の神社の中にある時計台。先生が寄贈。

西光の時計台(東みよし町中庄)三加茂駅入口の目印となる時計台。神社の角にある。

伊沢北小の時計台(阿波市阿波町亀底)廃校の中の橋の途中にある独立記念の時計台。

松原時計台(東かがわ市引田)交差点拡張で撤去した時計台を再建したという。

   

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