虚空蔵尊の奥の院は、温泉街を抜けた外れにある。月光寺という別の名前の寺になっている。
奥の院(写真)は弁天堂であり、国重文。おおむね唐様の宝形造の質素な堂である。このあたりになってくると、ちょっと重文の大盤振る舞いでは、と思わせるものもあるのだがよしとしよう。
境内には他に本堂、庫裏。
あたりは宿駅の風情を感じさせる古い町並みが残っている。妻入りの古い民家が軒を連ねていて、現在でも雑貨などを商う家が多い。山間部の宿駅の景観をよくとどめていて、かなりレベルの高い町並みと言えると思う。
(写真はデジカメの具合で露出オーバーになってしまった)
(1999年08月22日訪問)